今回は某スタジオ内のオークの無垢フローリングの研磨、補修のご依頼を頂きました。
元々オークの無垢フローリングの上にパンチカーペットが敷かれており、この度パンチカーペットを剥がしてオークの無垢フローリングを再生させるのですが、このパンチカーペットを貼っていたピールアップボンドが厄介。
ピールアップボンドとは「接着剤」ではなく「粘着剤」で、タイルカーペットなど何度も剥がして貼り直せるものなのですが、ずっとネチャネチャしたままで、これが無垢フローリングの杢目に仕込みんでしまっています。
ピールアップボンドの剥離はこの「TCリムーバー」を用います。
これをお湯で4~5倍に希釈して無垢フローリングの表面に塗布。
このTCリムーバーを塗布して20分ほどふやかす必要があるため、モップで広範囲に塗布したいところですが、古く乾燥した無垢フローリングは水分を吸収しやすく、膨張、割れの原因となるため手の届く範囲で塗布して、ふやかしたらけれん作業。
これもケレン棒でガリガリしたいところですが無垢フローリングに傷が付かないように小さなスクレイパーで少しずつこそいで剥離していきます。
ほんの少しこそいだだけでもごっそりとピールアップボンドが取れます。
しかし結論から云うとこの作業でピールアップボンドを完全に剥離することは不可能です。
乾燥すると杢目に詰まったピールアップボンドが再びネチャネチャとしてきます。
今回はこの後に研磨作業を行う予定でしたのでサンダーの目詰まりが最小限になるレベルまでピールアップボンドを剥がして次の工程です。