「オークの複合フローリングが敷かれた床に雨の日だけシミが浮かび上がり、触れるとそこだけシットリと湿っている」…とのご相談を頂き調査しに行ってきました。
床下に雨水が漏水しているのか、それとも怪奇現象か…と様々な憶測をしておりましたが、実際にその部分の含水率を計測すると40%オーバー。
シミが発生している部分以外を計測してみると平均して11%程度なので4倍の含水率。
かなりの異常事態ですが情報を整理するとシミが発生する場所は全オーナーが観葉植物の鉢を置いていた場所。
原因は観葉植物の水やりで長年その場所に水をこぼしていたため、導管が開いてしまい、雨の日になると湿気を吸いやすい状態になっていたようです。
着色塗装の際にもわざと無垢フローリングを濡らして導管を拡げて塗装をすることでより濃く色が付くようにしたりするのと同じで「オープンボア」と云う現象です。
対策としては梅雨が明けて含水率の高い部分が標準的な含水率になった時点で表面を削り目留めシーラーで導管を埋めてしまう方法。
その際にカビ対策も一緒に行います。
今回は非常にレアケースですが現象の解明が出来てひと安心。